2008年09月05日

D[di:]『銭湯の人魚姫と魔女の森』(文藝春秋)の読後感はもやもやすっぞ!イェイ!

物語が終わっても、日常が続いていく気配を感じて、また最初のページから読みなおしてしまった。

それが、D[di:]の新刊『銭湯の人魚姫と魔女の森』(文藝春秋)の読後感と読後のリアクション。

その気配を漂わせているのは、D[di:]の観察眼。
とにかく、人の悪意未満の怠惰や傲慢や虚栄を見抜く眼は確かだ。
もっと直観的・感覚的に物事を把握してる人かと思ってたらさにあらず。
客観的・具体的に、人のとくに女性のいや〜な部分を描写しまくる。
ある種、漫画家の故山田花子的神の視点に近いか。
(ただしその神は、厄神かもしれない)

三十路直前女子のちょっといたたまれない日常と非日常。
見て見ぬふりをしてきたものを怖いもの見たさで見てしまうような・・・・・・。

ただし、ラストのクライマックスは逆に「幻視」と呼べるような美しさ。と残酷さ。
その一方で繰り広げられる、ありきたりでチープな人魚姫と男の愛憎劇。

これは『崖の上のポニョ』の24.5年後の物語なのかもしれない。
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